弁護士になるには、まず司法試験に合格しなければなりません。晴れて合格すると一年半の司法修習があります。ここで修習生は判事・検事・弁護士の業務訓練を受けるわけですが、それは民事・刑事など各方面にわたります。その結果、弁護士に民事専門とか刑事専門といったはっきりした区別はないといえます。つまり、どの弁護士でも修習時代には民事・刑事の事件を手がけているわけです。しかし、弁護士にも得手・不得手はあります。たとえば、検事から弁護士になった人は、刑事事件が得意でしょう。また、民事事件ばかり手がけている弁護士なら、できるだけそういった事件を選ぶでしょう。こうしてみると、大雑把な専門領域はどの弁護士も持っているといえるでしょう。もう少し踏み込んでみると、民事事件といっても不動産、商取引、家庭、交通事故といった細かい分野にまで専門領域が存在すると考えられます。それを、依頼者が確かめることはなかなか難しいでしょうが、事件ごとに得意な弁護士を選ぶことこそ訴訟に勝つ第一条件なのです。よく弁護士に対して民事専門か刑事専門か聞く依頼者がいるようですが、そこはどの分野が専門か具体的に聞くべきだと思います。こうして、あなたの事件と合致した答えが返ってくれば、その弁護士こそ、あなたの探している弁護士といえるでしょう。このような点からも、飛び込みでいきなり弁護士を探すよりも法律相談などで、あなたが直面している事件に適当な弁護士を探すべきだと思います。